立て直しは、大きな決断から始まったわけではありません。
私の父は、歯科医師です。物心ついたときから診療所に立ち続けていて、私はその背中を見て育ちました。
コロナ禍で、父の医院の売上は5000万円を切るところまで落ちました。
私自身は医科のクリニックを3医院経営しています。父の歯科医療法人とは別の法人ですが、医院を3つ経営してきた知見なら力になれると思い、経営を手伝うことにしました。
そのとき最初にしたのは、設備投資でも、値上げでもありません。ブログを、1本書くことでした。
STARTなぜ、ブログだったのか
売上が落ちている医院に、まとまった投資はできません。人を増やすことも、広告費を積むこともできない。それでも、明日から始められて、あとから効いてくるものがひとつだけありました。
お金をかけずに、今日から始められる
立て直しが必要な医院ほど、使えるお金がありません。ブログは、書けばその日から公開できます。いちばん弱っているときに打てる、数少ない手でした。
書いた分だけ、あとから効いてくる
広告は、出稿を止めた日に効果が消えます。記事はサイトに残り続け、半年後・1年後にも患者さんを連れてきます。止めても資産が残るのは、この方法だけでした。
先生の考えが、そのまま強みになる
どの治療をなぜ勧めるのか。何を大事にしているのか。それは院長先生の頭の中にしかありません。他院が真似できないのは、設備ではなく考え方です。
RESULT半年を過ぎたころから、新患が増え始めました
すぐには変わりませんでした。1ヶ月では何も起きず、3ヶ月でもまだ手応えはありません。変化がはっきり見えたのは、半年から1年ほど書き続けたあたりです。ここを乗り越えられるかどうかが、いちばんの分かれ目でした。
引退を考えてもおかしくない年齢で、医院はコロナ前より良い状態にあります。
付け加えると、私たちはこのあと2,000記事以上を歯科医院に納品してきました。父の医院で効いたやり方を、そのまま他の医院にお渡ししてきたということです。
WHY本当に効いたのは、売上ではありませんでした
新患が増えて何が変わったか。数字よりも大きかったのは、院長である父に、心の余裕が生まれたことでした。ここが、私たちがいちばんお伝えしたいところです。
- ① 新患が増えるブログを読んで来てくださる方が、少しずつ増えていく
- ② 院長に余裕が生まれる来月の数字を心配しなくてよくなり、先のことを考えられるようになる
- ③ 新しいことをすぐ試せる「まずやってみよう」と言えるようになる。失敗しても取り返せるから
- ④ 医院が変わり続ける試した中から効くものが残り、医院が良くなっていく
この順番が逆になると、うまくいきません。
余裕がないところに新しい施策を持ち込んでも、続きません。まず余裕をつくる。手を広げるのは、そのあとです。私たちが今もこの順番でご提案しているのは、自分の家の医院でそれを確かめたからです。
RULE院長のこだわりを、言葉にしました
もうひとつ効いたのが、院内のルールづくりです。なかでも力を入れたのが、院長のこだわりを言葉にすることでした。
前言葉にする前
院長の判断基準が頭の中にしかないため、スタッフは院長の様子をうかがいながら動くことになります。良かれと思ってやったことが違うと言われる。だんだん、自分から動かなくなります。
後言葉にしたあと
「なぜそうするのか」まで書き出すと、スタッフは自分で判断できるようになります。院長が一つひとつ確認しなくても、医院が同じ方向に動きます。
院長のこだわりは、言葉にした瞬間に医院の財産になります。
ブログを書くことと、ルールを言葉にすること。この2つは、じつは同じ作業でした。どちらも、院長先生の頭の中を外に出すことです。だから私たちのサービスは、いまもそこから始まります。
3 YEARSこうして、3年が過ぎました
順番が大事でした。余裕がない状態で法人化しても、稼働日を増やしても、続きません。まずブログで新患を増やし、余裕をつくり、こだわりを言葉にして医院を整える。土台ができていたから、次の手が打てました。
歯科医院は、何歳からでも立て直せる。
私たちはそれを、自分の家の医院で確かめました。
VALUES私たちが大切にしていること
順番を守る
いきなり大きな投資はお勧めしません。まず余裕をつくり、手を広げるのはそのあとです。逆にすると続かないことを、自分の家の医院で経験しました。
院長の言葉で組み立てる
どこにでもある文章を当てはめることはしません。院長先生のこだわりを引き出し、それを言葉にするところから始めます。医院の強みは、そこにしかないからです。
続けられる形にする
効いてくるまでに半年から1年かかるものを、医院の手間だけで続けるのは無理があります。だから私たちは、続ける作業そのものを引き受けます。
MESSAGE私たちから、院長先生へ
私たちは、医院を運営する側の人間です。歯科と医科、両方の医療法人で理事を務めながら、この事業をやっています。だからこそ、院長先生がどこで時間を取られ、何に気を揉んでいるのかが、想像ではなくわかります。
お渡ししているサービスは、どれもまず自分たちの医院で使い、効果があったものだけです。効かなかったものはお勧めしません。私たち自身が、続けられなくて困った側だからです。
先生には、目の前の患者さんに集中していただきたい。そのために手が回らなくなっている部分を、私たちが引き受けます。
代表取締役 野原 弘義 / 取締役 松野 正太郎 株式会社EarthPlay

